常識・クーは非常識?(飼育担当者部門 神田幸司、仙石朋子、和田敏紀)

海獣類 > イルカ/クジラ

名古屋港水族館の人気者シャチのクーちゃん。お客様はシャチのショーを楽しみにやってきます。しかしあれあれ?イルカのパフォーマンスタイムはあるのに、肝心のシャチのショーがありません。残念だけどとりあえずシャチを見に行ってみると・・・。そこには元気に泳ぎ回るクーちゃんが!イルカとおもちゃを取り合いしたり、隣のプールから飛び込んできたり、大きなプールを大きなシャチがところ狭しとおおはしゃぎ。水上階へ上がってみるとトレーニングが始まっています。シャチとは思えない素早い動き。へ〜え、シャチってイルカよりも速く泳げるんだ。今度はトレーナーに甘えて鳴いてるよ。感情が豊かな生き物なんだね。シャチのショーはなかったけど、気づいたらこんなに長い間シャチを見てたよ。楽しかったね。
 そんな声が聞こえてくるまでには、数々の苦労がありました。シャチは知能が高く、感情豊かな動物です。単調な毎日にすぐ退屈してしまいます。お客様が期待しているシャチショーも、繁殖研究を優先し実施していません。けれどもこれを逆手にとりました。ショーをしないってことは違うことができるじゃないか。シャチが楽しい毎日を過ごせれば、それを見るお客様も楽しいはず。ショーをしているイルカやシャチの飼育の常識をくつがえす数々の工夫で、クーはサプライズに満ちた毎日を送っています。クーは活発になり、色々な感情表現をするようにもなりました。今日はどんな一日になるのかな?クーちゃん楽しみだね。
 クーの飼育ではどんな常識を破ってきたのか。ここに紹介します。