GARI(類人猿研究センター)

霊長目 > チンパンジー

2年前のSAGA4で、開設当初間もないこの研究所を見学したが、今回関係者のご協力を得、ロイ君たちに会う事ができた。?GARIは、岡山県玉野市出崎半島にあり、センターの目の前には波静かで、風光明媚な瀬戸内海が広がっている。類人猿研究施設世界最大級であるこのセンターには、7,400屬梁莪貶飼場があり、自然林をそのまま生かしたスペースや、13mのタワーとジャングルジム、そしてクローバーが植えられているステージはゆったりし、チンプ達の遊びや、休息するのにやさしいエンリッチメントが計られている。この施設には、8歳4ヶ月(2003.11.30現在)の群れの第一位の男の子(ロイ君)を筆頭に、5人の子ども達が住んでいる。当日の見学は、第二放飼場からで、子供たち全員が遊んでいる所に研究員が入り、一人一人に挨拶を交わし、歯の検査をしたり、その日の健康状態をチェックしていた。「行動学実験室」では、ロイ君の数合わせや、ツバキちゃんとミズキちゃんの女の子コンビが、相互交渉検査というお勉強で息の合った綱引き振りをしていた。実験後は、研究員とお遊びタイムで、足をつかんでぐるんぐるん回してもらったり、レスリングをしてもらったり、第一位のロイ君でさえ、とっても嬉しそうだった。見学後の、質疑応答では、子供たちの就寝時に研究員の方が添い寝すること、居室は、全員一緒だという事。ロイ君・ジャンバ君がツバキちゃんと交尾をしたこと(2年先には赤ちゃんが誕生するかも、、、ということだった)。2009年には30mタワーができる事等々を伺った。?今回見学したことを簡単に記したが、是非とも2003年エンリッチメント大賞に推したいと思う。チンプの生態系を考えたこの研究施設のすばらしさは、勿論であるが、研究員とチンプたちのコミュニケーションが円滑に図られている点についても推したい。研究員がチンプたちが寝付くまで添い寝をしている事からも推し量れるように、親の愛情を必要とする子供たちチンプの親代わりにもなっていること、またチンプたちと同じ種であるかのごとく、ごくごく自然に接している点がすばらしいと思った。例えば、研究員は手話で指示もするが、日常会話と同じように言語を使い指示をして、チンプがそれを理解し、その指示に従っていた。また、家長(研究員) と子供たちのような、一家族的な雰囲気を感じた。?上記の点で、推薦したいと思います。