あざらし館

海獣類 > アシカ/アザラシ

日本の動物園では現在まで「海のむこう」の生き物には大金を投じてきましたが、身近な生き物に、本気でその魅力を展示しようとした例がありませんでした。本来は身近な生き物がいて、「海のむこう」の生き物なはずです。あざらし館では、北海道では冬を代表する哺乳類であるゴマフアザラシを展示しています。今まで動物園がイメージを作り上げた主役級のペンギン、ホッキョクグマ、オランウータンに決して引けをとらない魅力的な生き物としてアザラシを展示することをテーマとしました。「能力を見てもらう」「能力を発揮できると動物は生き生きとする」「飼育下だから初めて可能な距離、アングルで見てもらう」当園の基本的な考えをもとに考案しました。 ・アザラシは潜水浮上に際して垂直に上下する。 ・水中では非常に好奇心が旺盛である。 ・ネコのように動くものに反応をする。 ・闘争を好まず非常に友好的な性格である。 ・体が柔らかくヒレの動き方がとても繊細である。 以上の能力や習性を発揮できる建物としました。修景上は北海道の身近な小さな漁港を再現しています。本物の漁船、消波ブロック、陸上にはウミネコ、水中にはウグイを同居させています。水中の空間に浅瀬と深みの変化をつけ、また水中の空間を水の柱をもうけて分離しました。また冬期間は水面を凍らせる仕組みになっており、流氷と共に北海道に現れ、流氷上で出産するアザラシの生態・能力をそのまま発揮させようと考えています。