カワウソの麻袋

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麻袋を与えることで、カワウソたちがタオルや隠れ家として、嬉しそうに使っています。物陰に隠れるのとは違って、麻袋に入ったカワウソたちは、息をするたびに袋が動きます。その動きを見てお客さんも動物の居場所が分かり、袋から出てくる期待感を持ってくれます。麻袋は、カワウソやオランウータンなどが喜んで使っている光景を時々見ます。ですから、麻袋を動物たちが使うのは、自然なことだと思っていました。ところが、カワウソの担当キーパーの方に聞いてみれば、麻袋を入れるだけでも、いろいろと試行錯誤があったことを知りました。「袋だと、初めは奥を噛み切ってしまい、首に巻き付けました。危険なので袋状ではなく、上下を切って筒状にしたんです」「筒状で慣れた後に、袋状で使っても安心だと思ったら、今度はプールに入れてしまう。水の中ではタオルや隠れ家の役目になりません。そこで、麻袋の一カ所をボルトで固定することにしました」「以前は飼料の入れ物として、麻袋は無料で手に入っていました。でも、今の飼料は紙袋に入って来ます。だから麻袋はお金を出して買っています。毎日、2回は交換をするので、裏に何枚も乾かしています」市川のカナダカワウソの「マリー」は、繁殖賞をもらっている1985年生まれ。高齢でも元気なのは、この麻袋のおかげではないかと私は密かに思っています。