ふしぎ!ベルーガの魚の食べ方

海獣類 > イルカ/クジラ

 水族館ではベルーガの健康に最も気をつけながら飼育しています。そのため、毎日の体温測定、体表のチェック、口内や鼻の中のチェック、月に一度の血液検査を、トレーニングしながら行い、そのご褒美に餌の魚を与えています。餌は飼育係の手からベルーガの口に直接入れて与えています。
 でも自然の海ではベルーガはこんなふうに食べ物を食べていません。もちろん自分で獲物を捕まえるわけですが、すばやく泳ぐことはあまり得意でないベルーガは、一体どうやって食べているのでしょう。ベルーガの口には秘密があって、水を吹いたり吸い込んだりすることができます。口の周りはとても柔らかくなっていて、私たちと同じように口をすぼめることができ、勢いよく水を吹くことができます。口の中には2リットルから3リットルの水をためることができます。この特殊な能力によって、ベルーガは海底の魚やエビ、カニ、さらには砂の中に隠れている生き物まで食べることができます。たとえば、海底にいる生き物はシュポッと吸い込みます。砂の中の生き物は砂ごと吹いて巻き飛ばして、生き物が驚いて出てきたところを吸い込むと考えられます。あまり早く泳げなくてもこの方法ならベルーガは獲物を捕まえられます。
 水族館ではできるだけ自然に近い形で、ベルーガが吹いたり吸ったりしながら食べられるよう工夫しています。そのための装置は写真,里茲Δ覆發里鮖箸辰討い泙后この筒状の装置の中にキタイカナゴという魚を入れます(写真◆法キタイカナゴは砂の中に潜る性質があり、実際に自然で生活しているベルーガも食べていることがこれまでの研究からわかっています(写真ぁ法ベルーガはこの筒に口をつけると、筒の中の水を勢いよく吹きます。そうするとその水流でキタイカナゴが巻き上がります。巻き上がって、筒の入り口近くまできた魚をシュポッと吸い込んで食べます(写真キΑ法ベルーガはこうして一匹一匹の魚を捕まえて食べます。
 また、ベルーガがこのようにして魚を食べる様子はお客様にも見ていただき、ベルーガの生態の説明もいっしょに行っています(写真Л─法