北海道旭川市立旭山動物園

報告者は大橋民恵です。行った日は1999年7月19日です。
それぞれの写真をクリックすると大きい画像が見られます。


札幌から都市間高速バス「あさひかわ号」で旭川まで約2時間(片道2000円也)。さらに旭川軌道バスで旭山動物園線に乗り、約ところが、入り口がちょっと貧乏くさくて気が抜けちゃいました。40分でやっと旭山動物園に到着しました。
ところが入園料を払って中に入ると、広くてきれいに整備してあって、感激。

「やっぱり来て良かった!」

地図を見て、さあ、出発。学校の行事なのか中学生くらいのグループが多い。そうかまだ北海道の学校は夏休みじゃないんだね。

ととりの森

門をくぐって右手にあるのが97年にオープンした「ととりの森」。鳥が飼育されている中を人間が歩くタイプのものです。フェンスではなく、網を使用しているためか、圧迫感がなく、広く感じました。

右の写真は「ととりの森」の入り口。入ってすぐの右の端っこでさらに派手な誘導看板もないので、もしかしたら気付かれにくいかも。

「ととり」ってアイヌの言葉なんだって。

  「ととりの森」の中です。

網があることを感じさせません。

もうじゅう館

「ととりの森」を出て、入り口からまっすぐ続く坂を登ると,右手に今年オープンしたばかりの「もうじゅう館」が登場。

モダンな建物です。

アムールトラ、ライオン、ヒョウ、ヒグマなどが飼育されていました。やっぱり「猛獣」つながりなのでしょうね。

展示場はトラとライオンに関してはまあまあ広くて、少し傾斜もとってありました。傾斜の横の壁がコンクリートになっていて、ガラスをはめ込んだ除き穴がついていました。フェンスの部分が多いので、見やすいです。

下草は冬の間にかなり枯れてしまったようです。

階段を上がると「もうじゅう館」全体の屋根の上からすべての展示を見ることができます。

そして・・・

この動物園で一番感動したのがこのユキヒョウの展示。何がすごいって、右の写真は上から撮ったものなんだけど、中にドーム型の部分が見えますが・・・・

このドームの下に人間が立てるようになっているのです!

高いところ好きで、暑いときは涼しいところ好きのネコ科の彼らは頭上でお休み中。下があいてるから風通しが良くて昼寝には最高だろうね。

これなら寝ていて全然動いてくれなくても面白いと思う。

ほら、下から見ている人を見るとこんな感じ。

手を伸ばせば触れそうなくらいのところ(3メートルくらいかなあ?)にユキヒョウとアムールヒョウ。一応別のブースなんだけど、ドームは両方にかかっているから、ちょうどてっぺんに仲良く寝ているように見えます。」

触らないようにという注意書きもありました。

唯一のネコ科以外の「もうじゅう」のヒグマの展示は唯一ガラス張りでした。(この写真は上から撮ったもの)

ウッドチップが敷きつめてありました。小さいけど池もあり、何度か水浴びをしていましたが、常動行動のように思える動きをしていることもありました。

霊長類

これはオランウータンの展示。狭いし、昔に作ったものなんだろうけど、いろいろと工夫がされていました。檻の外にタイヤがぶら下げてあるので、それで遊ぶこともできるだろうし、必ずお客さんがやってみるのは、オラン君との綱引き。

それも、「もしかしたらオランウータンが綱引きをしてくれるかもしれません。」という解説があるからだと思う。こういう解説一つあるだけできっと全然違うんだと思う。

テナガザルの展示の前にもこんな手作り看板が・・・。こんな工夫ひとつで思わず観察してしまったりします。

他にもチンパンジーの舎の前にはチンパンジーの展示の中にも置いてあるチンパンジーのおもちゃと同じ仕組みのものがお客さんの前に置いてあって、実際に触って遊んでみることができるようになっていました。

これはまだ工事中のニホンザルの展示施設。

ニホンザルの展示の中に設置されているものに似せた遊具が展示のすぐわきに設置されています。きっと完成したらサルも人間もこどもは一緒だなあ!という声が聞こえるのでしょうね。

日本産動物

日本産、特に北海道産の動物がたくさん飼育されていました。

左はエゾリス、右はエゾタヌキとエゾギツネの展示。

そうそう、傷病鳥獣の展示もありました。

資料館

旭山動物園の資料館です。山小屋風?

一階には剥製などが置いてありました。二階は図書室。嘱託の職員の方がいらっしゃいました。蔵書は多くないですが、静かで良い場所でした。

あべ弘士さんの『旭山動物園日誌』(1981,1988,出版工房ミル)を読んで思わず涙。

そして帰途につこうと登った坂道を降りようとすると、水遊びをする子供とお父さん。やっぱり動物園の風景にはこれが欠かせないような気がする。

ご意見ご感想は、大橋まで。