昔の建物を改修して使っている(右写真)ところも多く、確かに古さを感じるのですが、動物に合わせて様々な工夫をしてあるので、全体的に努力と活気が感じられる動物園でした。1990年頃には、経営危機に陥ったそうで、1992年に民営化し、アルペン動物園からペッヒラーナ(Helmut Pechlaner)園長を招いて構造改革をしたそうです。従業員は2倍以上に増やし、教育部門の強化を図って、動物園の活気を取り戻したそうです。園長は、2007年に退職したそうですが、学会でもらった動物園ガイドの表紙にはどれも顔写真が入っていて、名物園長だったようです。
この動物園では、世界で初めてゾウの繁殖に成功(1906年7月)するなど、輝かしい繁殖の成績も残しているそうです。訪問時も、4歳になるアフリカゾウの子供がいました。ちょうど学会期間中にパンダの妊娠が判明して、その後、日本で出産のニュースを聞きました。ホッキョクグマも、コンクリートの古い施設にも関わらず常同行動もおこなわず、毛並みもきれいでした。きっと、動物への細かい配慮ができているんだと思いました。
シェーンブルン宮殿の一部は、アパートとして使われているそうで、「シェーンブルン宮殿に住んで毎日動物園に通いたい!」と思いました。
写真左:ロープのハンモックでくつろぐメガネグマ。
写真右:沼地でくつろぐインドサイ。おでこに土を乗せてまどろんでいます。
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