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すべり出た1匹は、別の女性二人がいる場所へと泳ぎ、水中に設置されたネットの上に体を置きました(左写真)。そして、金属の輪の中に鼻先を入れ、指示を見て、右や左に鼻先を動かしています。どうやら認知実験がおこなわれているようです!動物園でこんな光景に出会うとは、思いもよりませんでした! |
海洋科学センターは、アザラシのプールのすぐそばにある小さな建物で、室内には書籍が詰まった本棚とパソコンが整備されていました。実験は、基本的に常に来園者に公開されているそうです。ホームページには研究成果なども記載されていました。インターンも受け入れているそうです。アザラシの賢さにも驚きましたが、そうした体制つくりにも驚きました。 |
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この施設ではゾウの群れ飼育と繁殖を目指していて、2006年3月30日には待望の赤ちゃんが生まれました。その女の子はマーラー(Marlar)と名付けられ、大人気になったそうです。私が訪問したときも、来園者から「マーラー」と名前を呼ぶ声が聞こえていました。ゾウ舎の様子をwebカメラで常に公開していたり、12月にマーラーの母親が死亡し母親の友人たち(妊娠中で授乳が可能だった)によって育てられたりなど、話題も多かったようです。園内には「マーラーはこんなに大きくなりました」といった実物大の看板も立てられていました。(現在もゾウ舎の様子はwebカメラで公開中だそうです) |
マーラーと思われる個 日本のゾウは単独飼育だったり、せっかく子供が生まれても人工保育だったりで、なかなかこういった姿は見られません。でも、母系の年齢の違う個体同士が1つの群れで暮らし、支えあって生きるのが、ゾウ本来の姿のように思えます。飼育下でそれを実現するのは難しいかもしれませんが、ぜひぜひこうした姿に切り替わって行ってくれればと思います。 |