BROOKFIELD ZOO

佐渡友 陽一(&章子)



#3
Family Play Zoo :楽しみながら学ぶ、子供のための動物園

概要
 最近、子供が実際に体験できるハンズオン展示で構成された子供の博物館がアメリカを中心に発展しているそうですが、このFamily Play Zooはその動物園バージョン。動物はほとんどいないのですが、子供が動物や飼育係になって"ごっこ遊び"をしたりできます。

[動物になろう]
  
 このコーナーでは、色々な動物を体験できます。例えば、このワオキツネザル。一見ただの展示ですが、実は説明パネルの後ろにも行けて、そこにはこんな"ワオキツネザルの服"が置いてあるんです。偽物のエサや乳児用記念撮影コーナーなどもあって、ガラス越しに実際のワオキツネザルを見ながら遊べます。さらにそのワオキツネザルの飼育係にも変身できるので、みんなでごっこ遊びができるわけです。
 このFamily Play Zooでは、他にも「鳥になって卵を暖めたり・雛にエサをやったりする」、「ミミズになって土に潜ったりする」、「動物になって家をつくる」、「蝶やハチになって花畑で追いかけっこする」など色々な動物を体験できます。どのコーナーも、思わず遊びたくなる小道具がたくさん。鳥のコーナーには、子供用の鳥の服・巣・卵・雛のおもちゃ、動物の家作りは木の板や巨大な根っこ・クモの巣状に広げた網などがありました。砂場遊びコーナーには、土に潜った子供の写真があって、"Get Dirty!(汚れよう!)"なんて書いてありました。

[動物園の職員になろう]
 動物になったら次は動物園の職員。飼育係・獣医・園長など色々な仕事が楽しめます。

 飼育係コーナーには、子供用の上着・ホース・デッキブラシがあります。小鳥・カメ・ナメクジなど小動物の展示に子供の手書きラベルが付いていました。それから、本物のキーパー用台所をガラス越しにみながら、おもちゃのエサ(果物、菜っぱなど)を用意する子供飼育係用台所もありました。

 「動物病院」では白衣を着て獣医さんにもなれます。診察台にカルテ・麻酔吸入器もあるなかなか本格的なコーナーです。保育器や運搬用ケージもあって、誰が入っているのかな?と思ったら、患者はトラやワニのぬいぐるみでした。

 「園長室」の机の上には、パソコン・電話に決裁箱まであり、動物、柵などの模型の入った公園の箱庭がありました。写真のこの子は電話を片手にすっかり園長気分?
 それから、おもちゃのトカゲなどを木や植木鉢のかけら・偽物の葉っぱと一緒に水槽に入れて小さな展示を作るコーナーもありました。これ、ちゃんとお客さんに展示するブースがあるんです。しかもその隣は、それとそっくりな本物のハ虫類の展示でした。

[楽しいこといっぱい]
 その他にも、工作教室やガーデニング・コーナー、動物ふれあいコーナーなどがありました。ネコやヒョウモントカゲモドキもふれあいに使っているのは新機軸かもしれませんね。ガーデニング・コーナーでは、植物に水をスプレーしたり、木で積み木遊びしたりできました。植物に水をスプレーというのも、対象が3歳以下だとなかなか面白いようです(私が見た子は最初怖がっていて親が介添えしていました)。
 裏庭の自然観察・ガーデニングの教室もあり、野外にはそれらの紹介コーナーが配置されていました。この紹介コーナーもただのテーブルと解説パネルではありません。テーブルにくっついているイモムシの形をした取っ手を持ち上げてみると……"ん?"とばかりのウサギさんの興味津々な視線が……。

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