WOODLAND RARK ZOO

佐渡友 章子(&陽一)



#3
熱帯アジア(Tropic Asia)
 このエリアの目玉は、ゾウ・テナガザル・オランウータン。
 傍らにゾウの頭骨発見!触ってみると、どうやら本物!?ゾウのパネルの中でも、(かなりこじつけも入ってはいたけれど)ゾウの武器徹底解剖図はおもしろい。ノリがロボットアニメのような・・・。

 小川を渡り、木漏れ日に囲まれた小道を抜けると、木造の東南アジア風の建物があり、そこは土産物店。さらに行くと、外観のみならず中までインド風のゾウ舎。ガラスの向こうには子象と母ゾウ。
 床はツルツル、そして溝があり、掃除しやすそうだし、何より見ていておしゃれな獣舎だった。

 またさらに小道を抜けると、寡黙で存在感のあるゾウと比べて対照的な大きな声で集客力を誇るテナガザル。園内はBGMが無いので、この辺り一帯のいいBGMとなっている。

 最後の締めは、"森の住人"オランウータン。展示コーナー、放飼場共に充実している。
 ここに珍しく放飼場についてのパネルがあった。以前のだだっ広い平面的な放飼場と、現在の立体的な放飼場で、動物がどのように変わったかを解説してあり、それぞれの放飼場の様子とオランの状態(行動)について、分かりやすく写真で示してあった。またここは通路も工夫してあり、目に見えるほとんどを、なるべく木を使っている。


北アメリカ(Northern Trail)
 今までのトロピカルな雰囲気とは一変し、通路は針葉樹に囲まれる。決して目立つ動物ではないオオカミ・アメリカクロクマ・カワウソ・シロイワヤギなど北米の動物を、とてもうまく見せている。決して広い場所ではないのに開けた雰囲気になっていたのが印象的だった。通路はボードウォーク(木の歩道)になっていて、展示を立体的に見せている。そして通路の左右には様々なハンズオンのパネルがあった。

 中でもクマとカワウソの展示にはこのようにガラス張りになっていて見応えがあった。このような倒木と岩と川といった展示風景は、アメリカの動物園ではこのクマとカワウソに関してありがちなように感じる。実際にシアトルのマウント・レーニエ(見た目は富士山のよう)にドライブに行ったとき、上流の川は倒木でいっぱいだった。

 

夜行性館
 今まで見てきた夜行性館の中で、1番気に入ったのがここ。真っ暗ではなく全体的に青い、月夜の暗さ。展示も変わっていて、最近の水族館のように真ん中にアーチ型のガラス張り通路があり、その周りが複合展示になっていて、暗くても動物が動き回ってくれるので意外と見やすい。月夜の演出は、なんといってもこのライト。このようなぼんやりとしたライトが、通路の天井から足下を照らす。模様も面白い。ここの通路がじゅうたんだったためか、足音も消えてとても静かだった。


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