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動物たちの豊かな暮らし

エンリッチメント大賞 2006

“エンリッチメント大賞2006”が決定しました!!
今年のエンリッチメント大賞はコラボレーション(連携、融合、共同)が選定のキーワードとなりました。班のチームワークや園全体の取り組みの姿勢、来園者施設と飼育施設の融合、市民からのアイディア募集など、これまで個別に評価されていた「飼育動物」「飼育担当者」「飼育施設」「来園者」のコラボレーションを感じることができ、動物園や水族館に対する新たな期待が膨らむ審査結果となりました。

みごと受賞となったのは以下の皆様です。おめでとうございます!

> 募集の詳細はこちら(募集終了) > 応募結果と審査方法


飼育担当者部門 大賞

高木直子さん、長尾充徳さん、松永雅之さん [ 京都市動物園 / 京都府 ]

〒606-8333  京都市左京区岡崎法勝寺町
tel:075-771-0210/fax:075-752-1974



【審査委員コメント】
 ひとつひとつの事例が興味深いエンリッチメントの取り組みでした。それと同時に、3名が同じひとつの班に所属し、それぞれの担当動物に適した環境エンリッチメントを実施するとともに、互いに啓発し協力しているチームワークの良さが評価されました。これからも切磋琢磨されることを期待します。さらに、エンリッチメントを推し進めるためには、老朽化した施設そのものの改善も大切です。京都市動物園の今後に注目しています。

>応募者のコメント  >受賞の声


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飼育施設部門 大賞

穴掘りグマの展示 [ 富山市ファミリーパーク / 富山県 ]

〒930-0151 富山市古沢254番地
tel:076-434-1234 / fax:076-434-1208


【審査委員コメント】
 従来の展示場の外側の観客側スペースに、柵とモート(溝)を越えて回廊を作りました。アナグマの穴掘り行動という特性を活かして、その行動空間を広げ、お客さんが目の前で行動観察できる工夫が評価されました。観客の側にせり出す展示方式は、すでにほかの動物で実施されていますが、それらの施設や試みを参考にして、アナグマに適したものを独自の方法で安価に作っています。今後さらに回廊を先に延ばしたり、ほかの動物と立体交差させるなど、よりユニークな取り組みに発展する可能性も秘めています。

>応募者のコメント  >受賞の声


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来園者施設 部門

サル山展望レストハウス [ 札幌市円山動物園 / 北海道 ]

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
tel:011-621-1426 / fax:011-621-1428


【審査委員コメント】
 レストハウス建設にあたって、飼育担当者の意見を取り入れ、従来から存在していたサル山との融合を図ったユニークさに注目が集まりました。サルとガラス越しに来園者がゆったりと楽しみつつ、環境エンリッチメントについて学べるような工夫も評価できます。レストランや休憩所を飼育施設と単に融合するだけであれば水族館ですでに見かけます。しかし、このレストハウスは、環境エンリッチメントの教育普及を介在させて来園者の休憩と動物展示を融合した新たな試みであり、今後の他園館への影響も期待できるでしょう。

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来園者部門 大賞

60thズーオリエンテーリング「どうぶつしあわせ大作戦」 [ 埼玉県こども動物自然公園 /埼玉県]

〒355-0065 埼玉県東松山市岩殿554
tel:0493-35-1234 / fax:0493-35-0248


【審査委員コメント】
 園全体で日常的にエンリッチメントに取り組み、それを、オリエンテーリングという親しみやすい手法で来園者に伝えている点が評価されました。チェックポイントには職員手作りのサイン、ハンズオン展示もあり、楽しく学ぶことができる「教育の場」としての役割も果たしています。シートに掲載されている取り組みについて実施後の評価をおこなっているものもあるようですが、他の取り組みについても評価し、それを継続されることを願います。

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動物園コミュニティ賞

シャチのクー すこやかプラン大賞 [ 名古屋港水族館 / 愛知県]

〒455-0033 名古屋市港区港町1番3号
tel:052-654-7080(代) / fax:052-654-7001


【審査委員コメント】
 シャチという存在を契機に一般の方々から環境エンリッチメントのアイディアを募集し、実施するという、これまでにない取り組みです。アイディア募集というかたちで、飼育下の動物たちにとっての環境エンリッチメントの重要性への理解を市民に対して広げた点が評価されました。また、水族館における環境エンリッチメントの取り組みの先駆けともなると思われます。実際に、シャチの飼育環境がさまざまなかたちで良いものになることを願っています。

>応募者のコメント  >受賞の声



 第5回目となったエンリッチメント大賞2006には52件の応募がありました。大賞には選ばれませんでしたが、他にもたくさんの素晴らしい取り組みをご応募いただきました。他の取り組みについては、エンリッチメント図鑑でご紹介しますので、合わせてご覧ください。


 市民ZOOネットワークでは、環境エンリッチメントの試みを、市民が理解し、評価し、応援する社会づくりを目指し、今後もエンリッチメント大賞を継続していきたいと思っています。

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