動物たちの豊かな暮らし
エンリッチメント大賞 2023
探してください、動物たちの豊かな暮らしのためのアイディア
―動物園・水族館で見つけた環境エンリッチメントをご応募ください―
近年、飼育動物の福祉(アニマル・ウェルフェア)の向上のため、全国各地の動物園や水族館で飼育動物の生活環境を豊かにする取り組みがなされています。
こうした取り組みは「環境エンリッチメント(以下、エンリッチメント)」と呼ばれ、動物たちの野生本来の行動を引き出すことや、自然な繁殖や子育てを促進するなどの結果にあらわれてきています。エンリッチメントに取り組む動物園や水族館、あるいは飼育担当者を応援するために、市民ZOOネットワークでは2002年よりエンリッチメント大賞を実施しています。
エンリッチメント大賞は、来園者・来館者が動物園や水族館でエンリッチメントの取り組みを探すことで、飼育動物の“豊かな暮らし”を考えるきっかけとなることを目指します。それは動物の暮らしや生態・行動についての理解を深めることにもつながるでしょう。さらに、動物園や水族館に対しては、日々の飼育管理を見つめ直すとともに、動物福祉向上の取り組みを市民に向けてアピールする機会として活用されることを目指しています。
動物園や水族館で取り組んでいるエンリッチメントを正しく理解・評価することが、飼育動物たちの豊かな生活環境をつくり、彼らの福祉を向上させるための最大の応援になると私たちは考えています。
また、昨年の2022年に、エンリッチメント大賞設立~2016年までの審査委員を務められた正田陽一先生(2016年12月30日逝去)を記念して「正田賞」を新設いたしました。応募された取り組みの中から、特に市民へのインパクトが強いものを対象に表彰する賞です。詳細は下記の『発表・表彰について』の項目をご覧ください。
募集期間
2023年4月15日(土)~6月15日(木)(当日必着)
※募集期間にご注意ください。
応募方法
あなたの身近にある、またはあなたのお気に入りの動物園や水族館で見つけた、動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組みを教えてください。もちろん、園館関係者の皆さまからの推薦もお待ちしています。複数の応募も大歓迎です。以下の手順で応募フォームからご応募ください。
応募フォーム
下のバナーより応募フォームにアクセスし、必要事項を記入して送信してください。
<必要事項> |
・応募する取り組みの名称:審査の際のタイトルとなります。簡潔にご記入ください。
・対象となる動物園・水族館の名称
・取り組みの内容についての説明(800字以内)
(「取り組み以前の状況」や「取り組みによってどのように改善されたのか」などについてお書きください。)
・取り組みの内容が分かる画像等(任意で、上限5枚、合計5MB以内でアップロードできます)
・応募者の氏名 |
【注1】応募フォームにてメールアドレスを記入された方にのみ、フォーム送信後に受付完了の自動返信メールが送られます。届かない場合は市民ZOOネットワーク事務局までお問い合わせください。
【注2】一次審査(書類審査)では、上記の文章(説明文)と画像のみにて審査します。原則としてそれ以外の資料や上限を超える説明文は受け付けません。
【注3】受賞区分(後述する「正田賞」を含む)は、取り組みの内容に応じて審査委員会で決定いたします。応募段階で指定・希望することはできません。
【注4】応募された内容や画像につきましては、市民ZOOネットワークのWebサイト・発行物等に掲載させていただく場合があります。また、新聞等で紹介されることもあります。あらかじめご了承ください。
審査方法
以下の5名の審査委員(予定)による厳正な審査により、大賞が決定します。
・岩田 惠理 氏 |
(岡山理科大学獣医学部 教授) |
・川端 裕人 氏 |
(作家) |
・幸島 司郎 氏 |
(京都大学 名誉教授) |
・佐藤 衆介 氏 |
(東北大学 名誉教授) |
・本田 公夫 氏 |
(元Wildlife Conservation Society展示グラフィックアーツ部門 スタジオマネージャー) |
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※五十音順 |
審査手順
一次審査: |
応募内容をもとに、書類審査(10件前後を選抜予定) |
現地調査・ヒアリング: |
一次審査を通過した取り組みについて、事務局スタッフによる現地調査や飼育担当者へのヒアリング(オンラインまたはメールの場合もあり)を実施
※一次審査通過園館には7月中旬ごろまでに連絡します。審査を通過しなかった場合の連絡はしませんのでご了承ください。 |
二次審査: |
審査委員会を開催し、現地調査の資料(一次審査通過園館に代わって事務局スタッフがプレゼン)をもとに大賞・その他各賞について審議 |
発表・表彰について
各取り組みについて以下の基準で評価し、賞を決定します。
大賞: |
動物たちの生活がより豊かになるような取り組みで、科学的根拠がともなうなどの「環境エンリッチメント」の理念に合致し、特に優れていると評価されるものの |
正田賞
【2022年新設】: |
エンリッチメント大賞に応募された取り組みの中から、市民に対して動物福祉を伝えるという点で高く評価されるものや、市民との連携という点で優れていると評価されるもの(該当する取り組みが応募された場合、必要に応じて表彰する)
特設ページ「正田先生を偲ぶ」http://www.zoo-net.org/shoda/もご参照ください。 |
その他各賞: |
「環境エンリッチメント」の実践に加え、社会的意義が認められるものや市民・来園者からの支持を集めたもの(内容に応じて評価し、賞を決定する。
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発表は【2023年10月ごろ】を予定しています。
応募された内容や画像につきましては、市民ZOOネットワークのWebサイト、発行物等に掲載させていただく場合があります。また、新聞等で紹介されることもあります。あらかじめご了承ください。
表彰式ならびに受賞者による記念講演は以下の要領で開催予定です。
■ エンリッチメント大賞2023表彰式・受賞者講演会
・ 日時:2023年12月9日(土) 13:00開会(予定)
・ 場所:東京大学 弥生講堂 一条ホール(予定) ※オンライン開催の可能性もあります
・ 受賞者への表彰、審査委員からの講評、基調講演、受賞者による記念講演など
ポスター画像
ポスターjpg版[.jpg・1,191×1,684pix・1,529KB]・ポスターpdf版[.pdf・426×600mm・1,910KB]
(園館内・学内やお店等、ポスターを掲示できる場所がありましたら、印刷し、掲示していただければ幸いです。)
募集要項
pdf版 [269KB]
(内容はこのページと同じです。プリントアウト用にお使いください。)
上記の各種書類は自由に配布して頂いて構いません。